名古屋港の空き倉庫で若いアーティストたちが制作・表現活動をしているらしい。…子どもたちはアジトをつくっているらしい。しかも行政と市民が連携し、複数の大学の学生を巻き込んで運営しているという。その催しは「アートポート開催実行委員会(名古屋市・名古屋港管理組合)が主催する「アートポート2000」。会期は2001年4月1日から11月26日までの5ヶ月で、名古屋港の8号倉庫と20号倉庫の2つの空き倉庫が使用された。メディアアートの展覧会「メディアセレクト2000」、子どもたちの遊び場として解放する「遊びの倉庫-アジト」“倉庫の実験的活用”をテーマにした連続シンポジウム「フライデー・ナイト・フォーラム」の3本が主催者による企画事業として行われ、そのほかに市民からの倉庫の活用案を募集し、自由に利用してもらう試みが盛り込まれている。例えば、8号倉庫は5ヶ月の間「オープンスタジオ」になり、40組の現代美術のアーティストが入れ替わりながら制作・表現活動を展開している。運営もアーティスト側に委ねられ、よりよい運営方法が模索される。一方、週末には一般に解放されアートと市民の交流が図られる。発起人は大学の先生や役場職員の人たちで、愛知学泉大学の丹羽誠次郎氏、名古屋芸術大学非常勤講師の石松丈佳氏(アートフォーラム三重会員)、名古屋市役所の加藤正氏ら。活用されていない空き倉庫の転用による「市民芸術村構想」は名古屋市の長期総合計画「名古屋新世紀計画2010」の中にも盛り込まれることになった。ギャラリーでもない美術館でもない、町中の古い建物という場で発表されるワークショップに、地域の個性を掘り起こし育て、また作家にとっては新たな表現可能性が広がる出発点を感じる。
「アジトをつくる」
本物の車にペイントしてしまう「未来CAR]
絵の具の入った水鉄砲で撃ち合う『ハッスル!いろいろ鉄砲隊」
粗大ゴミ置き場のような遊び場「ジャンクポート」など
〜愛知県名古屋市〜 アートフォーラム三重会員:石松氏らによる活動